WWMMセルフライナーノーツ


2018年4月20日36歳の誕生日に1st FULL ALBUM『WILD WIND MILD MIND』が発売されました。

たくさんの方々にご協力いただき、本当に素晴らしい唯一無二のCDができたと思う。

苦労もあったけれど、喜びが遥かにまさる日々でした。

心より感謝します。

 

そんな思い出のCDですが、少し曲解説を。

 

01.Every Weekend Is Like A New Journey

アルバムの中で一番古い曲。2011年くらい。実は前にゆるりとやっていたバンドの時に作った曲。元々は英詞だったんだけど、ドラム叩いてくれてるやまも(山本くん)に「日本語で聞いてみたい」と言われて日本語のせたのね。それは2014年。

もうさ、社会人となると平日仕事で辛い分、誰かに会える週末が楽しみで仕方ないんだよね。今も昔もこれは変わらない。書いてる今もそう(笑)。誰もが呟いたことがあるであろう「はやく週末にならないかなぁ」がサビです。ちなみに英語タイトルをつけたのは僕ではありません(苦笑)

ゲストギターは職場の先輩陽平さん、ドラムが高校の友達やまも、ベースにTHE BLENDERの翔太くん。陽平さんとやまもとは「カリメリスヨメナ」というバンドを一時的に組んでいたので、その再集結の意も込めて声掛けました。翔太くんとはつくば駅路上ライブの思い出もあったので。

 

02.凡人ながらも

本当に人間て単純で。いや僕だけかもしれませんが。

嫌なことあっても、空が晴れてたら嬉しいし、なにをやっても虚しくても、うまいご飯、それこそ実家の味噌汁飲んだらもう忘れちゃうみたいな(笑)そんな平凡な感じがいいよね、人間らしくて。それを歌にしたのがこの曲。

大学の時「the bonjins」というこれまたゆるいバンドを組んでいて、そのメンバーだったbabaリズムさんがギターで、りくまんちゃんがキーボード。らいさんがベースで、あみくんがドラム。りくまんちゃんを本気にさせるのが大変だった(笑)

 

03.ナイトバザールマジック

これはタイのチェンマイにある「ナイトバザール」という夜市を題材にした曲。アジアのマーケットの雰囲気好きなんだよね。イントロとサビだけできてたんだけど、AメロBメロの音域とメロディが定まらず、完成には時間がかかった。そしてこんなに評判良くなるとは思わなかった(笑)

凡人と同じようなメンバーだけど、スライドギターをらいさん、カホンをあみくん、コーラスとハープをbabaさん、アップライトベースが羽根web..netのGUN-Zさん。ベースで包まれて雰囲気最高に。

 

04.さよならスーパームーン

月が好きで、月の歌を作りたくて。スーパームーンの夜に歌詞だけなんとなく書いていて。でも一つの詞にまとまらなかったから結構寝かせた。けど、この歌詞の切り口は面白いと思ってたから根気で作り上げた記憶はあります。終わりそうで終わらないのがこの曲の特徴らしい(笑)

絶対にこの2人でないとダメだった。ザ ハンチングのスティールパン福山くん、エレキギターとベースまで弾いてくれた坂蒔くん。満月の夜のみならず毎晩聴ける曲。

 

05.流星

唯一参加ゲストなしの曲。2年前かな、夏前にお世話になったミュージシャンの方がお亡くなりになったり、親の友達が他界したりと、なんとも言えない気持ちになっちゃって。亡くなった僕のおばあちゃんや愛犬ポコタくんも元気かなぁと思ったら、うん、こんな曲ができた。

 

06.発展途上でいきましょう

結構近いものを感じるSSWの岡野健人くんとこれはやらねばと。いいリフを持ってきてくれて一瞬で惚れました。あと声も必要だったので、思惑通り(笑)エモい。

MCで良く言ってるんだけど、「中途半端」ってネガティブな響きだから、世の中の中途半端を「発展途上」に変えたら前向きになるんじゃないかなと、閃いた曲。あとは自分にも言い聞かせてるけど、下手でも人前に出ることが成長に繋がるのよね。それを続けていこうと。自分の中では熱さMAXの曲。

 

07.MUSIC SOUP

超絶豪華。最大の6人編成で奏でてます。ドラムは参加曲最多のあみくん。彼はいつもこちらの意思を汲み取って曲に合ったドラムを叩いてくれるのよね。アルバム作成にあたっては二人でスタジオ入って、そこから始まった感じだね。

ベースがGUN-Zさん、エレピがさくぽん(コーラスも入れてもらった)。この曲は羽根さんと決めてた!そこに欲しがりの僕は別の練習のスタジオで坂蒔くんを口説き落とし、パーカスの福山くんには当日ありったけのパーカス一式を持ってきてもらい巻き込んでしまいました(猛爆)おかげさまで、踊れる最高の曲ができました。なので一人でやると寂しい(笑)

ちなみに、MUSIC SOUPはフジロック2012のTシャツが元ネタです。

 

08.エンドロールが流れる前に

つくばパークダイナー発の2017オムニバス参加の際に収録した曲。RECの5日前とかに降りてきて一気に歌詞を書き上げ、メロディもそのままぶちこんで、RECの直前まで練習してた曲(2017年6月の話ね)

この曲はゲストは揃えたものの、イメージが湧かず最後までご迷惑をおかけしました。シンコペーションの「くう」「くわない」もなかなか定まらず、ベースのniniはREC中も苦戦してた(すまん。)niniは「元Hair Pin Shot」のベースボーカルで対バンしたのよね。ドラムの武ちゃんとも一度一緒にセッションしたことがあり、思い切って誘いました。感さんとかつみさんはこの曲をいつも褒めてくれてて、恐れ多くもお誘いしたのでした。二人のRECは神回と僕はそう呼んでいます。

 

09.タイムマシン

こいつは、中学校や高校の友達に会った時に、一人では忘れてることを、会話の中でお互いが補いあって思い出していく様をなんとか表現したものです。「タイムマシンは君さ」もはやマシンではないんだけど、言い切ってしまえ、みたいな(笑)これも一人は寂しいんだけど、アルバムバージョンはすごく良いです。個人的にとても好き。みんなに聞いてもらいたい。

指弾きギターは何回かライブもご一緒させてもらい意気投合している渡辺哲存さん、エレキはサポート専門のらいさん、ドラムはあみくん、このドラムも単調じゃなくてすこぶる良い。

 

10.橋を渡れば

チェコのモルダウ川にかかっているカレル橋のうた。素敵な雰囲気のある石畳の橋で、遠くにお城が見えて、観光スポットだからみんながそこに集まってくるんだよね。青空だとさらに素晴らしいんだよ。橋のうたって聞いたことないなと、橋目線で歌詞を書いてます。お誕生日会ライブでコラボしたbabaリズム(コーラス)さんと哲存さん(アコギ)に加え、らいさんのメロディカ(なんでもできるらいさんw)、カホンにあみくん、ハンドクラップを「凡人ながらも」RECの時にいたりくまんちゃんと、お手伝いのいよずみさんにも参加してもらいノリ良く仕上げました。

 

11.LOVE LANE

マレーシアはペナン島で作った曲。アルバムの中では2017年9月に作った新しめの曲。全編英詞。

LOVE LANEっていう通りが本当にあって、僕はその通りにある店で一人ジントニックを飲みながら行き交う恋人たちを見ていたんです。そして次の日大雨の中やることなくてホテルの部屋で、せこせこと作りました。「LOVE LANE通りに愛なんてない。ただ雨が降っているだけさ」そうゆうことです(笑)ちなみに2番の歌詞「失ってから有難さに気づけるもの」は、財布とパスポート盗まれた後につけたしてます。リアル感すごい(笑)

パレルガのギターボーカル市崎くんがギターとベースとコーラスを。音源をやりとりする中で一曲まるごとカバー曲として仕上げてきた時は感動したね。だけどコーラスめっちゃ時間かかるという。。。(笑)彼が職場を去る前に一緒に作れて本当に良かった。また会おう。

 

12.亀のように(Live)

2017年5月鎌倉のゲストハウス亀時間に旅したときのことでした。ムビラ奏者でオーナーのMASAさんとの約束で、一晩で曲を作って翌朝発表ライブするという挑戦をしたんだよね。その日いたメンバーがとても良い方達で、みんなで飲みにいってそれぞれの人生感や旅に対する想いなどを語り合い、それを書きとめ、かつ亀時間の亀にかけつつ、夜な夜な歌詞を書き上げ、朝5時海辺でメロディーを作り、朝9時無事披露できたという最短で作り上げた曲。

「旅人も僕たちも同じなのさ いろいろ背負ってる」ここがお気に入り(笑)

シェイカー振っているのは、RECした時いた亀時間のスタッフさん。グッジョブでした!

 

 

ここまで読んでいただいた方、お疲れ様でした。

 

どれも生まれてきた時点で思い入れのある曲ですが、それをコラボしていただきさらに磨きかかった楽曲達です。

愛して止みません。

 

アルバムタイトル『WILD WIND MILD MIND』には、「風はいつも強かったけど、いつだって心は穏やかで生きてきた」つまり「平常心」とか「らしさ」とかそんな感じの意味合いです。波風立てるの嫌いってのと、擦れてきてる世の中に流されちゃよくないぜという想いも入ってます。単にマイルドが自分の中で流行ってたってのもあるけど(笑)

 

音源のみならずジャケットも、タイトルロゴも、デザインも、英訳も、それぞれ全部協力してもらいました。

快く引き受けてくれた皆様、本当にありがとうございます。

 

人に恵まれすぎです。

 

まだ死なないけど、死ぬのかな?と思うくらいの出来すぎ感はある(笑)

 

とても良いCDになったので、36年間今まで出会ってきた全ての人に聴いてもらい。

願わくば。

 

 

 

ご精読ありがとうございました

 

2018.4.23